先物取引は実際の資金より多く取引ができます。もし株式投資でしたら、自分が持っている資金以上の額の株は買えませんが、先物取引にはレバレッジという仕組みがありまして、持っているお金の数十倍の取引を申し込めます。資金として使えるお金が100万円あり、それを全額、証拠金として預けた上でレバレッジ10倍の取引を始めたとします。
しかし先物取引はあっという間に下がる危険も含んでいますので、その100万円がきれいになくなってしまう可能性があります。さらに、この時点では資金がなくなっただけで、借金を負ったわけではありませんが、しかしレバレッジ10倍での取引ですからマイナス額は1000万円です。なんとか100万円を貯めてやっと始めたはずが、1000万円損したことになります。レバレッジの倍数がさらに多ければもっとです。
先物取引にはこのような注意点がありますので、これは頭に置いて始めることです。さらに、追証のリスクもあります。取引をしているうちに証拠金が足りなくなって追加を求められることですが、そこまでの取引で評価損を負ったためそのままやめられず、証拠金を出して続けることを求められるわけです。
また、取引自体が減ってしまって売るに売れず、損を抱えた状態でそのままになってしまう「流動性リスク」、システムの不調が起き損を抱えてしまう「システム障害リスク」などもありますので、デメリット面には注意しておきます。