資産運用を長期的に行う際には、資産を買うことから入るのが普通です。もしも資産価値が下落するだろうという予想が成り立つ場合には、買うべきではありません。例えば、現在の不動産価格のように、明らかに下落基調にあるような状態の時に、不動産を買う人はいないでしょう。そうすると投資ができなくなるわけですが、先物取引では買うだけではなくて、売りから入ることができるというメリットがあります。
そもそも先物取引は、現物の何かを売買しているのではなくて、現物の売買を先に行うという約束をしているに過ぎません。ですから、買うだけではなくて売ることもできるのです。もしも商品の価値が将来値下がりすると予想した場合には、いきなり売りから入ることができるのです。予想通りに価格が下がってくれば、そのときに買い戻してポジションを閉じることができます。相場が上昇しているときだけではなくて、下落しているときにでも稼げるというメリットは大きいと言えるでしょう。
ただ、相場が動かないときには収益機会がないと考えておいた方が良いです。上昇することもなく下落することもない状態が続くと、先物取引で利益を得るのは難しくなります。このようなときにはオプションを組み合わせると良いです。